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特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 3 ホルモン・生理活性物質
4)キニン・カリクレイン
著者: 笠井豊1 阿部圭志2
所属機関: 1国立療養所宮城病院第2内科 2東北大学医学部病態液性調節学
ページ範囲:P.1495 - P.1502
文献購入ページに移動カリクレイン・キニン系は一連の酵素反応系を構成し(図1),他の酵素反応系と密接な関係を保つことが知られている.すなわち,血液凝固系,線溶系,補体系,レニン・アンジオテンシン系,プロスタグランジン系,カテコールアミン系などである1).
カリクレイン(kallikrein)はセリンプロテアーゼ(serine protease)群に属し,血中または組織中に不活性状態で存在する.種々の病態(炎症,外傷,火傷,ショック,アレルギー反応,心血管病変など)において,カリクレインが活性化されるとブラジニキン(bradykinin)やカリジン(kallidin)やMet-Lys-ブラジキニンなどのキニン(kinin)を作り出す.これらのキニンが,痛み,浮腫,腎機能調節などの生理作用を発現させると考えられている.
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