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特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 3 ホルモン・生理活性物質
6)Na-K ATPase
著者: 椎名達也1 吉田尚1
所属機関: 1千葉大学医学部第二内科
ページ範囲:P.1507 - P.1511
文献購入ページに移動はじめに
Na+-K+ATPaseは細胞膜に存在し,細胞内に低く,細胞外に高いナトリウムイオン(Na+)と,逆に細胞内に高く細胞外に低いカリウムイオン(K+)を,その濃度勾配に逆らって能動輸送するポンプである(図1).
この能動輸送に必要なエネルギーはATPの加水分解により供給され,細胞内のNa+3個を細胞外へ排出し,細胞外のK+2個を細胞内へ取り込んでいる.腎においては,Na+-K+ATPaseは尿細管上皮細胞の基底膜に存在し,Na+の再吸収を行っている.その他,このNa+-K+ATPaseによって形成されたNa+濃度勾配により,糖,アミノ酸,カルシウムイオン(Ca2+),水素イオン(H+)などの二次輸送が行われるとともに,膜の興奮性の維持にも関与している.
Na+-K+ATPaseは細胞膜に存在し,細胞内に低く,細胞外に高いナトリウムイオン(Na+)と,逆に細胞内に高く細胞外に低いカリウムイオン(K+)を,その濃度勾配に逆らって能動輸送するポンプである(図1).
この能動輸送に必要なエネルギーはATPの加水分解により供給され,細胞内のNa+3個を細胞外へ排出し,細胞外のK+2個を細胞内へ取り込んでいる.腎においては,Na+-K+ATPaseは尿細管上皮細胞の基底膜に存在し,Na+の再吸収を行っている.その他,このNa+-K+ATPaseによって形成されたNa+濃度勾配により,糖,アミノ酸,カルシウムイオン(Ca2+),水素イオン(H+)などの二次輸送が行われるとともに,膜の興奮性の維持にも関与している.
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