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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 3 ホルモン・生理活性物質

8)ビタミンD

著者: 清野佳紀1 久保俊英1

所属機関: 1岡山大学医学部小児科

ページ範囲:P.1518 - P.1520

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代謝と生理作用
 食事中のビタミンDの供給源は魚類であり,マグロなどの回遊魚に多く含まれている.植物性食品ではビタミンD2含む場合が多く,シイタケなどのキノコ類に多いといわれる.食品中のビタミンD2あるいはD3は十二指腸を中心に,小腸から吸収される.一方,皮膚の表皮層ではプロビタミンから日光照射によりD3が産生されるが,いずれも肝臓に運ばれて25位が水酸化され,それぞれ25-OHD2,25-OHD3となる.
 小林らは,25-OHD2値が年間を通じてほぼ一定であるのに対し,25-OHD3値は2月に最も低く,8月に最も高い結果が得られたと報告している.筆者らの成績によっても,冬期と夏期では25-OHD濃度が10ng/ml程度の差があった.これは,紫外線の照射によりビタミンD産生が依存していることを示唆している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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