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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

わだい

全血検体保存中に生じる見かけ上の血清Na,K濃度の異常/原発性副甲状腺機能亢進症と血清Cl/P比

著者: 大久保昭行1

所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1573 - P.1574

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 最近は民間の検査センターが発達して,血液化学検査などの検体を用いる検査については,開業医師でも大学病院なみの検査が行えるようになった.ところで,生体成分の中には酵素やペプチドホルモンなど不安定なものが多く,検体の保存法が適切でないと,保存中にこれらの成分が変化し,異常な検査結果となる場合もある.このような検体保存中に起こる変化を防ぐために,検査項目によっては変化を防止するための試薬入りの試験管に血液を採取したり,採血後に検体を低温で保存したりしなければならない場合もある.
 検査センターなどでは,採血後の成分の変化を防ぎ,検査を適切に行えるように,検査項目ごとに決められた色のキャップがついた試験管に採血するように指示し,あるいは血清を分離後,4℃で保存するように指示しているところが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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