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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

わだい

骨粗鬆症の要因分析のためのストロンチウム

著者: 野本昭三1

所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1574 - P.1576

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 年齢に伴って骨塩量が低下してゆく傾向がみられるのが一般とされ,その傾向の著しい場合にはやがて骨折など骨の障害を起こしやすくなる,いわゆる骨粗鬆症(オステオポローシス)であるが,先進国では女性に25%,男性では5~10%にみられる1)といわれている.世界有数の高齢者社会を迎えつつあるわが国においても,特に関心を集めつつある問題の一つということができよう.
 この骨粗鬆症は,さまざまな要因によって起きる骨の疾患と考えられている中で,小腸におけるカルシウム(Ca)吸収障害はその主要因の一つに挙げられている.そのため,小腸でのCa吸収の様子を査定する手法を手にすることは,骨粗鬆症の研究を進めるうえで必須条件の一つという見かたがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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