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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻13号

1990年12月発行

文献概要

今月の主題 細胞接着因子 技術解説

ラミニン

著者: 中嶋千晶1 下條信雄1 中恵一1

所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1731 - P.1737

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 ラミニンは基底膜の主要な構成糖蛋白で,最近の分子構造の解明,合成ペプチドの研究から,細胞外基質の細胞接着,分化,癌の転移,神経突起の伸展,修復などに関係していることが判明してきた.また,その主要なフラグメントであるラミニンP1の血清,尿中測定値は加齢とともに増加がみられるが,尿中ラミニンP1と尿中アルブミン,NAGとの相関はみられない.癌,糖尿病性血管合併症,アルコール性肝炎,肝硬変といった種々の基底膜病変で増加し,その病態との関連に興味がもたれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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