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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻13号

1990年12月発行

文献概要

今月の主題 細胞接着因子 技術解説

血小板膜糖蛋白IIb-IIIaとビトロネクチンレセプター

著者: 新谷憲治1

所属機関: 1富山医科薬科大学臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1745 - P.1749

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 細胞と細胞,あるいは細胞と細胞外成分との粘着に関与する粘着性蛋白,フィブリノゲン(FG),フィブロネクチン(FN),ビトロネクチン(VN),フォンヴィルブランド因子(vWF),ラミニン(LM),コラーゲン,トロンボスポンジン(TSP)とそれらを結合する細胞側のレセプターに関する研究は,ここ数年急速に進んでいる.細胞表面に存在するこれらのレセプターは,すべてα鎖β鎖と呼ばれる二本のサブユニットから構成され,互いに非常に類似した構造と機能を持っていることが明らかにされ,"インテグリン(Integrins)ファミリー"と総称されるようになった1).血小板にある糖蛋白(glycoprotein) IIb-IIIaは,もっとも古くから研究されてきたインテグリン・レセプターファミリーの一員で,血小板の凝集に中心的役割を担っている.本稿では,このGPIIb-IIIaと血管内皮細胞などにあるGPIIb-IIIa類似レセプター,ビトロネクチン・レセプター(VNR)について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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