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今月の主題 細胞接着因子 話題
トロンボスポンジン
著者: 安藤泰彦1
所属機関: 1東海大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.1764 - P.1765
文献購入ページに移動 1971年,Baenzigerらは,血小板浮遊液にトロンビンを添加すると,血小板から,SDS-PAGE上190kDの糖蛋白バンドが消失し,細胞外液中に105kDの糖蛋白が出現すると報告した.当初,この糖蛋白はトロンビンの酵素作用によって血小板から水解され遊離したトロンビンの基質であると考えられて,thrombin sensitive proteinと呼ばれたが1),その後,この糖蛋白は血小板から放出されることが判明し,トロンボスポンジン(以下TSP)と命名され,その構造,機能,分布もしだいに明らかになった2).
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