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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻13号

1990年12月発行

文献概要

今月の主題 細胞接着因子 話題

トロンボスポンジン

著者: 安藤泰彦1

所属機関: 1東海大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.1764 - P.1765

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 1971年,Baenzigerらは,血小板浮遊液にトロンビンを添加すると,血小板から,SDS-PAGE上190kDの糖蛋白バンドが消失し,細胞外液中に105kDの糖蛋白が出現すると報告した.当初,この糖蛋白はトロンビンの酵素作用によって血小板から水解され遊離したトロンビンの基質であると考えられて,thrombin sensitive proteinと呼ばれたが1),その後,この糖蛋白は血小板から放出されることが判明し,トロンボスポンジン(以下TSP)と命名され,その構造,機能,分布もしだいに明らかになった2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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