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血管平滑筋収縮における調節蛋白
著者: 日和田邦男1
所属機関: 1愛媛大学第二内科
ページ範囲:P.1778 - P.1779
文献購入ページに移動 筋肉の収縮はミオシンフィラメントとアクチンフィラメントの相互作用によって生じる.筋肉収縮のカルシウム調節機構に関して,骨格筋と平滑筋とでは非常に異なっていると認識されていた.骨格筋におけるミオシンとアクチンの相互作用はアクチンフィラメント上に結合して存在するトロポニン―トロポミオシン系によって調節されている.一方,脊椎動物の平滑筋にはトロポニンあるいはトロポニンに相当する蛋白の存在は確認されていなかった.そこで,平滑筋のミオシンとアクチンの相互作用はミオシン軽鎖のカルシウム依存性のリン酸化によって調節されていると考えられてきた(ミオシンリン酸化説).しかし,最近の平滑筋研究から,平滑筋の収縮もミオシン側とアクチン側の両者の調節系によって制御されていると考えられるようになった.
平滑筋の収縮張力発生に際し,平滑筋のアクチンフィラメントも骨格筋のそれと同様に協同的な挙動を示すことが明らかにされ,平滑筋のアクチンフィラメントに結合しているトロポミオシンの機能とその機能を制御する調節蛋白の存在が示唆されていた.
平滑筋の収縮張力発生に際し,平滑筋のアクチンフィラメントも骨格筋のそれと同様に協同的な挙動を示すことが明らかにされ,平滑筋のアクチンフィラメントに結合しているトロポミオシンの機能とその機能を制御する調節蛋白の存在が示唆されていた.
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