文献詳細
文献概要
今月の主題 補体系 総説
補体系の生化学と機能
著者: 藤田禎三1
所属機関: 1筑波大学医学専門学群基礎医学系免疫
ページ範囲:P.145 - P.151
文献購入ページに移動 補体系は,約20種類の血清蛋白と数種の膜蛋白の総称で,その活性化は,抗原抗体反応に引続き起こる特異的反応の古典的経路と非特異的反応の第二経路より構成されており,生体防御に抗体とともにあるいは単独で重要な役割を果たしている.種々の生物活性は,補体の主要成分C3が分解されることで発来する.これらの補体活性化経路は種々の制御因子によりコントロールされており,さらに,細胞膜上には,自己補体による細胞破壊を守る強力なインヒビターが存在する.
掲載誌情報