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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 補体系 技術解説

免疫複合体の測定

著者: 𠮷野谷定美1

所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.176 - P.178

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 免疫複合体測定は,過去に測定法の不安定性と免疫複合体そのものの複雑性のため,標準化,精度管理に失敗し一般臨床市場への流通が困難であった.新しく,Clq固相法の改良,モノクローナル抗体の開発が行われ,抗Clq抗体法,抗C3d抗体法,モノクローナルリウマトイド因子法(mRF法)が登場し,より安定な測定キットが誕生した.一方,臨床側では,血漿交換療法,免疫抑制剤,リンパ球輸液療法などが行われるようになり,免疫複合体測定の需要が高まっている.測定法の原理を正しく理解し,測定結果の判断をすることが検査室側に要求されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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