文献詳細
文献概要
今月の主題 補体系 病態解説
補体と腎疾患
著者: 大井洋之1
所属機関: 1日本大学医学部第二内科学教室
ページ範囲:P.184 - P.188
文献購入ページに移動 近年,補体系よりの腎疾患病態へのアプローチは,種々の研究がなされいくつかの新知見が得られている.また補体学の進歩により将来,腎炎病態について重要なテーマになると思われる結果も認められている.各種腎疾患でAGN, MPGN(Type Ⅱ), IgA腎症は第二経路,MN,SLEは古典的経路が主に関与していることが知られている.AGNは種々の因子により補体活性が出現している.MPGNはNephritic factorを主に病態の解明がなされている.また腎炎の病態にmembrane attack complexの関与が認められている.
掲載誌情報