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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻2号

1990年02月発行

文献概要

今月の主題 補体系 病態解説

補体と肝疾患

著者: 森藤隆夫1 高木徹1 粕川禮司1

所属機関: 1福島県立医科大学第二内科学教室

ページ範囲:P.189 - P.194

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 肝は補体蛋白の産生臓器であり,蛋白合成能.胆汁うっ滞,co1d activationなどで影響されるので,CH50, C3, C4蛋白量の変化については注意して解釈すべきである.CH50は急性肝炎で増加,慢性肝障害で減少,劇症肝炎ではさらに減少する.初期PBCではCH50が増加するが,他の自己免疫疾患を合併すると正常域に復してC3, C4蛋白量が減少する.PBCではC3,Clqの異化亢進と免疫複合体,IgMとの関係が注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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