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腎臓の病の病理・2
腎臓の発生と正常腎の構造
著者: 坂口弘1 緒方謙太郎1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.208 - P.212
文献購入ページに移動 腎臓は胎生期第4週より,前腎,中腎,後腎として発生し,後腎が生後永久腎として発達する.正常腎の主な血行路は,腎動脈が分枝を繰り返し小葉間動脈となり,これより糸球体輸入細動脈が分枝し糸球体毛細管網を構成し輸出細動脈としてこれを出た後にも,間質で毛細管系を構成し,静脈系に入る.糸球体は腎皮質に存在するが,ボーマン嚢で囲まれた毛細血管網はメサンギウムによって支持されている.そして毛細管壁は,内側から,小孔を有する内皮細胞,基底膜,上皮細胞という3層構造からなっている.さらに上皮細胞は足突起という特徴的な構造を有しており,正常な糸球体ではこの足突起が基底膜の外側に並んでいる.
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