文献詳細
文献概要
TOPICS
血清カルシウムの酵素的測定法
著者: 片山善章1 栢森裕之1
所属機関: 1国立循環器病センター臨床検査部
ページ範囲:P.215 - P.216
文献購入ページに移動 血清カルシウム(Ca)の存在様式は,約35%が非透析性で蛋白質と結合した型であり,残りが透析可能なイオン型として存在し,一部は非イオン型の重炭酸塩やクエン酸塩などになっている.
現在,広く日常検査法として使用されている方法はo-CPC (o-cresolphthalein complexone)法である.この方法は,同じ二価イオンであるマグネシウムの影響を除くために8―ヒドロキシキノリンを用い陰ぺいし,Caをo-CPCで発色させるものであるが,マグネシウムの影響については若干問題点を残しており十分な特異性を満たしておらず,また,蛋白濃度の増加によってもわずかに正誤差を受ける.さらに,温度に対して大きく影響すること,およびo-CPCがアルカリ溶液中では不安定であるために試薬添加など,一定条件下で操作を行う必要性がある.
現在,広く日常検査法として使用されている方法はo-CPC (o-cresolphthalein complexone)法である.この方法は,同じ二価イオンであるマグネシウムの影響を除くために8―ヒドロキシキノリンを用い陰ぺいし,Caをo-CPCで発色させるものであるが,マグネシウムの影響については若干問題点を残しており十分な特異性を満たしておらず,また,蛋白濃度の増加によってもわずかに正誤差を受ける.さらに,温度に対して大きく影響すること,およびo-CPCがアルカリ溶液中では不安定であるために試薬添加など,一定条件下で操作を行う必要性がある.
掲載誌情報