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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻2号

1990年02月発行

文献概要

TOPICS

赤血球デオキシATP

著者: 坂場幸治1

所属機関: 1防衛医科大学校検査部

ページ範囲:P.217 - P.218

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 デオキシATP (deoxy adenosine triphosphate以下dATP)は核酸代謝のうちプリン体代謝産物の一つで図11)に示すようにデオキシアデノシンを基質としてデオキシアデノシンキナーゼによりdAMP,さらにヌクレオチドキナーゼによりdADPを経て産生される高エネルギーリン酸化合物である.dATPは重症複合免疫不全症(SCID)を発症するアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症において赤血球,リンパ球内に増加することから注目されている.
 赤血球内dATPの測定は赤血球抽出物とdCTP, dGTPおよび〔3H〕dTTPを使用し,DNAの鋳型とDNAポリメラーゼを用いてインキュベートし,HPLCにより定量される2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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