icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻2号

1990年02月発行

文献概要

研究

血中グルコース,総コレステロール測定における施設間差是正の方策

著者: 飯塚儀明1 村井哲夫2

所属機関: 1筑波大学付属病院検査部 2筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.222 - P.226

文献購入ページに移動
 標準血清を用いて,近隣5施設の日常検査法における血中グルコースおよび総コレステロール測定値の陽正確さを評価するとともに各施設の測定値に差が生じる原因について検討した.その結果,誤差(標準血清の標準値とそれを各施設の日常検査法で測定した値との差)の大きさは,標準値を基準にしてグルコースで3~12%,総コレステロールで-6~9%であった.また,総コレステロール値に施設間差を生じる大きな要因の1つは,水溶液のキャリブレーターを用いる場合,測定試薬の違いによって差が大きくでることであった.しかし,血清ベースのキャリブレーターでは,その差が小さいことから,正確な表示値をもった血清ベースのキャリブレーターを相互に利用することにより施設間の測定値是正と正確さの確保が可能となることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?