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資料

免疫血清検査の自動化の検討―Biomek 1000を用いた凝集反応および血清補体価測定について

著者: 井上武志1 松永清二2 村角彰彦2 石黒隆一1 木田信章1 荒武八起1 小谷富男1 大滝幸哉1

所属機関: 1宮崎医科大学附属病院検査部 2

ページ範囲:P.237 - P.241

 マイクロタイター法による凝集反応および血清補体価(CH50)測定をBiomek 1000に応用し自動化した.本装置は任意に作成したプログラムにより,繁雑なピペッティングおよび比色定量を自動的に行う装置である.凝集反応であるTPHA, TOXO, ASK, RAPA,およびATLA定量の5項目について,それぞれの使用書に従いプログラムを作成し,従来法との比較を行った結果,良好な成績が得られた.CH50測定はMayerの変法に基づき,1/10量の方法で行った.1検体につき5ポイントの希釈系列を組み,マイクロプレート1枚で16検体の測定を可能にした.測定精度は良好で,Mayerの変法ときわめて高い相関(r=0.97)が得られた.また,試薬の微量化がはかられ,日常検査としての有用性が示された.

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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