文献詳細
今月の主題 呼吸機能検査
解説
文献概要
特殊肺機能検査として,臨床の場で測定されることの多い肺拡散能力とクロージングボリウムについて概説した.肺拡散能力(DL)は,肺胞毛細管膜における気相・液相間のガスの物理的拡散のみならず,ガスとHbとの結合,さらには肺毛細管血流量をも反映しており,このことよりDLは,肺胞一毛細管を通してのガス交換のoverallの効率をあらわす指標と考えられている.クロージングボリウム(CV)は,単一窒素呼出曲線における第Ⅳ相の開始点から残気量位までの肺気量をいい,加齢・末梢気道病変などで増加するとされている.
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