icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻4号

1990年04月発行

文献概要

今月の主題 結核菌と非定型抗酸菌をめぐって 技術解説

抗酸菌の分離と同定の実際

著者: 斎藤肇1

所属機関: 1島根医科大学微生物・免疫学教室

ページ範囲:P.400 - P.404

文献購入ページに移動
 近年,結核症が減少する反面,非結核性抗酸菌による肺結核類似症が増加の傾向にあり,なかでもMycobacterizam avium complexはAIDSにおける日和見感染の主要な原因菌として注目されているところである.過去数年来より非結核性抗酸菌症の原因菌は多様化の傾向にあり,分離菌を迅速かつ的確に同定し,適切な治療が望まれる.抗酸菌の同定法は近年著しく進歩し,従来の生物学的性状検査に加えるに,脂質分析やDNAプローブによる同定法が抗酸菌学領域にも導入されつつあり,より迅速かつ的確に同定されるようになるであろうことが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?