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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻4号

1990年04月発行

文献概要

TOPICS

Neuropeptide Y

著者: 片桐忠1

所属機関: 1山形大学第三内科

ページ範囲:P.473 - P.474

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 Neuropeptide Y(NPY)はpancreatic polypeptide familyの1つに属し,ブタ脳から抽出されたアミノ酸36個からなるペプチドで主として神経系に存在する1).免疫組織化学的方法によると,NPY様免疫活性神経細胞は大脳皮質,線条体,視床下部,海馬などに多く,ついで前嗅球核,中隔,側坐核,扁桃核,中脳水道中心灰白質にみられ2),さらに脳幹部のノルアドレナリン含有神経細胞の多くがNPYを含んでいる.
 なかでも線条体に豊富にみられることから,同部を主病変とするハンチントン病での変化について研究が盛んに行われている(図1).ハンチントン病は優性遺伝形式をとり,中年に発症し,進行性の舞踏様不随意運動と知能障害を主症状とする変性疾患である.最近,本症の異常遺伝子の座が第4染色体の短腕にあることが明らかにされたが3),その病因に関しては依然不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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