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今月の主題 生殖 技術解説
精液検査
著者: 岩本晃明1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.521 - P.525
文献購入ページに移動 精液検査を行うにあたり次の点を強調した.①正常例でも精液検査に変動をみるので,妊孕能を評価するには3回の検査が望ましい.②採取方法について,3~4日間の禁欲期間をおき,射出液はすべて採取し,体温に近い温度のもとで2時間以内に検査すること,すなわち,同一条件下で検査することが大事である.③精子濃度,精子運動率の測定にMakler CountingChamberの使用は有効である.精子の質を評価するうえで運動能の解析は特に重要で,客観的なデータが得られる精子自動分析機に大いに期待したい.④従来の精子形態分類に,筆者の私案した"変形精子"を加えることにより,形態分類がより客観的で容易となる.
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