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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻5号

1990年05月発行

文献概要

今月の主題 生殖 技術解説

睾丸の生検

著者: 藍沢茂雄1 加藤弘之1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学病理学教室

ページ範囲:P.531 - P.535

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 睾丸の生検は,男子不妊症で無精子症・高度乏精子症および性腺機能不全症の診断,治療方針の決定と予後判定を目的にして行う.精子形成能の組織学的判定には,Johnsenのスコアカウント法を用いる.通常,100個の精細管のなかの精子や造精細胞を数え,その平均値を算出する.男性不妊症には,成熟抑制,造精細胞低形成,セルトリ細胞単独症,クラインフェルター症候群や他の性染色体異常,停留睾丸,放射線障害,流行性耳下腺炎性睾丸炎などがある.これらの形態学的特徴につき簡略に記述した.このうち,特に胚細胞腫瘍の発生頻度の高い停留睾丸で,しばしば認められる精細管内悪性胚細胞につき,触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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