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今月の主題 生殖 話題
体外受精
著者: 飯塚理八1 神野正雄1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.576 - P.578
文献購入ページに移動 不妊治療で行われるヒト体外受精につき,その適応,方法,成績の概要を述べる.卵管因子不妊,男性因子不妊,免疫性不妊,子宮内膜症,原因不明不妊などのうち,体外受精以外では妊娠成立の見込みがないと判断されるものを適応とする.自然または過排卵誘発周期において,排卵直前の卵胞を穿刺・吸引して採卵し,体外受精・胚培養の後に,経頸管的に子宮内に胚移植するのが方法の要約である.卵胞期の管理は,血中ホルモン測定(特にE2,LH),超音波断層法による卵胞計測などが重要である.体外受精・胚培養は,良好な培養液,培養方法を用い,手技に熟達することが肝要である.最近の成績は,144周期に採卵を試み,133周期(92.4%)に卵を得,116周期(80.6%)で胚移植し,37例の妊娠(25.7%/採卵,31.9%/胚移植)を得ている.
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