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てんかん患者の事象関連電位P300の測定
著者: 守田嘉男1 堀江修1
所属機関: 1兵庫医科大学精神神経科
ページ範囲:P.590 - P.591
文献購入ページに移動 誘発電位は脳波と併用され,末梢および中枢神経系障害の診断と予後の判定に今日欠かすことのできない臨床検査の1つとなっている.
さて,ここで取り上げる事象関連電位(Event―Related Potential;ERP)は,生体の情報処理に伴って発生する電位であるが,種々の実験パラダイムを工夫することにより,注意,認知といった大脳の高次神経活動に伴う陽性または陰性の電位を頭皮上から記録できるので,神経疾患のみならず,精神疾患にとっても今後特に発展が期待される臨床検査である.ERPの研究成果についてはすでに総説1~5)にまとめられているが,それらの臨床応用はまだ始まったばかりである.
さて,ここで取り上げる事象関連電位(Event―Related Potential;ERP)は,生体の情報処理に伴って発生する電位であるが,種々の実験パラダイムを工夫することにより,注意,認知といった大脳の高次神経活動に伴う陽性または陰性の電位を頭皮上から記録できるので,神経疾患のみならず,精神疾患にとっても今後特に発展が期待される臨床検査である.ERPの研究成果についてはすでに総説1~5)にまとめられているが,それらの臨床応用はまだ始まったばかりである.
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