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乏精子症
著者: 守殿貞夫1
所属機関: 1神戸大学泌尿器科
ページ範囲:P.592 - P.594
文献購入ページに移動精液所見を正しく評価するには,精液の採取法からして一定の約束が守られなければならない.検体が医師の指示どおり採取されているか,射出精液の前半(精子を多く含んでいる)を漏らさなかったか,禁欲期間が守られ,採取後検査まで20℃以上,体温以下に保たれていたか,などである.また,従来の乏精子症の診断基準は病院を受診した実子を有する多数例を対象とし,授精可能限界値を設定してそれ未満のものを乏精子症としてきた.しかし,過去に実子を有していても現在も授精能があるとは言いきれないことから,確実に授精能を有する男性とは配偶者が妊娠3か月目までの男性とされる.
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