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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻5号

1990年05月発行

文献概要

質疑応答 血液

寒冷凝集素価測定における自己赤血球とO型赤血球の反応の相違

著者: S子 藤岡成德1

所属機関: 1三井記念病院血液内科

ページ範囲:P.622 - P.623

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 〔問〕 寒冷凝集素価の測定に患者自己血球とO型血球(成人)を併用したところ,両者で値に解離のみられる検体2例に遭遇しました.〔第1例〕54歳女性(内科)で,自己血球128倍に対し,O型血球で4倍ないし8倍.〔第2例〕53歳男性(総合外来科)で,自己血球8倍に対し,O型血球で64倍ないし128倍(採血から血清分離までは低温にさらされていない).1例,2例とも,37℃の加温で凝集は消失し,2例目の検体では抗P1抗体が検出されました.成書には,患者自己赤血球およびヒトO型赤血球のどちらを使用しても差し支えないと記載されていますが,今回のような解離の起こる頻度と,どちらの血球を使用するほうが望ましいのか,ご教示ください.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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