文献詳細
文献概要
今月の主題 フローサイトメトリー 話題
パラフィン包埋材料からのフローサイトメトリー用細胞分離
著者: 保坂義雄1
所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.712 - P.714
文献購入ページに移動また組織所見再確認のため染色標本も作成しておくとよい.薄切量は小指頭大の面積が切れれば測定可能であるが壊死や細胞融解などの存在で有効面積が減少している場合や正常組織が多く含まれている場合には薄切数を増やしたり予め正常部分をトリミングしたりすることも必要である.したがって既存の染色標本がある場合には必ず事前に確認しておく.薄切したスライスは1週間以内に測定しているが,3~4週間経ったものでも得られるヒストグラムの質に差は認めなかった.しかし,カビが生えたり腐敗や変質する可能性もない訳ではないので早目に測定したほうがよいであろう.脱パラフィンは薄切したスライスを10 mlくらいのガラス試験管に入れ,キシレンを3ml加えてボルテックスミックスし10分間程静置,上清吸引除去後再びキシレン3mlを加え同様にする
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