icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻6号

1990年06月発行

文献概要

資料

抗Jo-1抗体検出の問題点

著者: 長野百合子1 塩谷節子1 大久保滋夫1 三上恵世1 豊田幸子1 滝田聖子1 小室貴子1 吉野谷定美1 大久保昭行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.754 - P.758

文献購入ページに移動
 多発性筋炎,皮膚筋炎の診断に欠かせない抗Jo-1抗体の検出について検討した.HEp-2細胞による蛍光抗体間接法では,抗Jo-1抗体陽性血清は大別して3通りのパターンをもっており,細胞質染色のみのもの,細胞質と核染色の両者をもつもの,細胞質は染らずhomogeneous,speckled,nucleolar型核染色のものがみられた.これらの血清は,寒天ゲル内免疫拡散法では,同一の抗Jo-1抗体陽性として検出され,それ故抗Jo-1抗体は蛍光染色でみる染色パターンの一定の型に対応しないと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?