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今月の主題 レセプター 総説
レセプター異常症
著者: 名和田新1
所属機関: 1九州大学医学部第三内科学教室
ページ範囲:P.895 - P.903
文献購入ページに移動レセプター異常症とは,先天性または後天性のレセプター異常により起こる病態で,レセプター病とも呼ぶ.先天性レセプター異常の病因としてレセプターそのものに異常が存在するものと,レセプター以後の細胞内情報伝達機構に異常の存在するものとがあり,広義にはそのどちらも含めたものをレセプター病と呼ぶ.一方,後天性レセプター異常として抗レセプター抗体により惹起される異常も広義にレセプター病に含まれる.本稿では相次いで解明されたレセプター遺伝子DNAを使用してレセプター遺伝子のレベルよりの病因解明がなされつつあるレセプター,およびレセプター以後の情報伝達系の異常症の概念と最近の進歩を紹介する.
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