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今月の主題 レセプター
総説
文献概要
近年の遺伝子工学DNA組み換え技術のめざましい進歩により,ホルモンを含む多くのレセプターの遺伝子構造の解明により,レセプター異常症(レセプター病)の新しい疾患概念が確立された.
レセプター異常症とは,先天性または後天性のレセプター異常により起こる病態で,レセプター病とも呼ぶ.先天性レセプター異常の病因としてレセプターそのものに異常が存在するものと,レセプター以後の細胞内情報伝達機構に異常の存在するものとがあり,広義にはそのどちらも含めたものをレセプター病と呼ぶ.一方,後天性レセプター異常として抗レセプター抗体により惹起される異常も広義にレセプター病に含まれる.本稿では相次いで解明されたレセプター遺伝子DNAを使用してレセプター遺伝子のレベルよりの病因解明がなされつつあるレセプター,およびレセプター以後の情報伝達系の異常症の概念と最近の進歩を紹介する.
レセプター異常症とは,先天性または後天性のレセプター異常により起こる病態で,レセプター病とも呼ぶ.先天性レセプター異常の病因としてレセプターそのものに異常が存在するものと,レセプター以後の細胞内情報伝達機構に異常の存在するものとがあり,広義にはそのどちらも含めたものをレセプター病と呼ぶ.一方,後天性レセプター異常として抗レセプター抗体により惹起される異常も広義にレセプター病に含まれる.本稿では相次いで解明されたレセプター遺伝子DNAを使用してレセプター遺伝子のレベルよりの病因解明がなされつつあるレセプター,およびレセプター以後の情報伝達系の異常症の概念と最近の進歩を紹介する.
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