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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻8号

1990年08月発行

文献概要

今月の主題 レセプター 技術解説

TSHレセプター抗体

著者: 吉田正1 市川陽一1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科学教室

ページ範囲:P.934 - P.940

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 TSHレセプター抗体の代表的な測定方法は,TSH結合阻害活性(TRAb,TBll)と甲状腺刺激活性などの生物活性(TSAb,HTACS)に大別される.未治療バセドウ病の80%以上にTRAbやTSAbは認められ,抗甲状腺剤治療の効果判定,寛解や再発の指標として有用である.一方,一部の特発性甲状腺機能低下症では,TRAb陽性の抑制型のレセプター抗体が見いだされ,TRAb強陽性の母親からの新生児は一過性の甲状腺機能低下症を示すことがあり,TRAb測定は臨床上有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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