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今月の主題 レセプター 技術解説
TSHレセプター抗体
著者: 吉田正1 市川陽一1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科学教室
ページ範囲:P.934 - P.940
文献購入ページに移動 TSHレセプター抗体の代表的な測定方法は,TSH結合阻害活性(TRAb,TBll)と甲状腺刺激活性などの生物活性(TSAb,HTACS)に大別される.未治療バセドウ病の80%以上にTRAbやTSAbは認められ,抗甲状腺剤治療の効果判定,寛解や再発の指標として有用である.一方,一部の特発性甲状腺機能低下症では,TRAb陽性の抑制型のレセプター抗体が見いだされ,TRAb強陽性の母親からの新生児は一過性の甲状腺機能低下症を示すことがあり,TRAb測定は臨床上有用である.
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