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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻8号

1990年08月発行

文献概要

腎臓病の病理・8

尿細管・間質系疾患(I)

著者: 坂口弘1 緒方謙太郎1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.976 - P.981

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 急性腎不全は,急激な腎機能低下によって短期間のうちに尿毒症症候群をきたす病態である.その原因には種々のものがあるが,もっとも頻度の高いものは,急性尿細管壊死である.これは,末梢循環不全による虚血性のものと,重金属や薬物による腎毒性性のものに分けられる.間質性腎炎とは,間質に浮腫ないし線維化,単核細胞の浸潤を示し,尿細管障害を伴う疾患である.それには,原発性のもの,感染症に続発するもの,薬剤性のものなどがあり,さらに免疫学的な発症機序が示唆されているもの,いないものなどさまざまな背景を有するものが含まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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