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E型肝炎
著者: 内田俊和1
所属機関: 1日本大学第一病理
ページ範囲:P.984 - P.984
文献購入ページに移動以前からヒマラヤ山麓下のネパールやインド亜大陸などの衛生環境が劣悪な国々で,ウイルス肝炎が時々大流行することが知られていた.その規模は大きいもので数万人にも及ぶ.流行は雨期に集中することから,疫学的には感染経路は飲料水や食物を介する経口だろうと考えられていた.経口感染するウイルスには他にA型肝炎があり,その異同が当然問題になっていたわけであるが,1980年になって,A型肝炎の血清アッセイ系が導入されることにより,E型肝炎がA型肝炎と異なることが判明した.
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