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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻8号

1990年08月発行

文献概要

研究

複雑酩酊患者における血中酒精濃度と脳波像の変化について

著者: 石井みゆき1 田中謙吉1 斉藤庸男2 宮内利郎2 梶原晃2

所属機関: 1横浜市立大学医学部病院中央検査部 2

ページ範囲:P.999 - P.1002

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 酩酊患者にアルコール負荷試験を行い,脳波,血中アルコール濃度および心理検査を実施した.飲酒後1時間で脳波は徐波化し,3時間後に徐波化はもっとも顕著となり,同時に血中濃度も2.5mg/lと最高値を示し,符号検査でも正当数が43%と減少した.精神症状は,易怒的で抑制欠如し,運動失調が目立つ複雑酩酊状態を示した.飲酒終了1時間後,血中濃度の下降とともに徐波化も改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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