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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻10号

1991年10月発行

文献概要

今月の主題 膵疾患と臨床検査 解説

膵外分泌機能調節ペプチド・1 パンクレアスタチン

著者: 小泉勝1 豊田隆謙1

所属機関: 1東北大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.1065 - P.1069

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 パンクレアスタチン(pancreastatin;PST)は,ブタ膵より抽出されたアミノ酸49個のペプチドでラット灌流膵においてブドウ糖刺激下のインスリン分泌を抑制する.PSTは中枢神経や内分泌腺に存在するクロモグラニンA (chromogranin A)が前駆体で,神経ペプチドの可能性が高い.膵外分泌細胞には存在せず,副腎,十二指腸,膵内分泌細胞に認められる.PSTは遊離膵腺房への直接効果はないが,内因性,外因性のCCK刺激による膵外分泌,特に蛋白分泌を抑制し,機序として遠心性迷走神経の興奮伝達を阻止することが示唆されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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