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抗原呈示に関するトランスポーター蛋白
著者: 山本一彦1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院物療内科
ページ範囲:P.1110 - P.1111
文献購入ページに移動 免疫反応で外来異物などの抗原を免疫系の細胞がどう認識するかが,免疫学の1つの大きなテーマとなっている.B細胞が産生する抗体が抗原と直接結合する様式はかなり解析が進んでいるが,一方,T細胞が抗原を認識する機構は抗体と比べてそれほど単純ではない.
ヘルパーT細胞は一般に外来性の細胞外抗原を認識する.すなわち,マクロファージ,B細胞など抗原呈示細胞と呼ばれる細胞は,これらの抗原をさまざまな形式で細胞内に取り込み,エンドゾームの酸性の環境下で一定の短いペプチドに分解した後,粗面小胞体,ゴルジ装置と移動してきたMHCクラスⅡ分子(ヒトではHLA-DRやDQ分子など,マウスではⅠa分子)と結合させ,再び細胞表面上に呈示させる.これをヘルパーT細胞上のT細胞抗原レセプター(TCR)が認識する.すなわち,MHCクラスⅡ分子,抗原ペプチド,TCR (の特に可変領域)の三者の複合体がT細胞の抗原認識に必要であるとされている.
ヘルパーT細胞は一般に外来性の細胞外抗原を認識する.すなわち,マクロファージ,B細胞など抗原呈示細胞と呼ばれる細胞は,これらの抗原をさまざまな形式で細胞内に取り込み,エンドゾームの酸性の環境下で一定の短いペプチドに分解した後,粗面小胞体,ゴルジ装置と移動してきたMHCクラスⅡ分子(ヒトではHLA-DRやDQ分子など,マウスではⅠa分子)と結合させ,再び細胞表面上に呈示させる.これをヘルパーT細胞上のT細胞抗原レセプター(TCR)が認識する.すなわち,MHCクラスⅡ分子,抗原ペプチド,TCR (の特に可変領域)の三者の複合体がT細胞の抗原認識に必要であるとされている.
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