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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 I.免疫機能―最近の進歩

1.免疫機能のあらまし

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.16 - P.21

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はじめに
 免疫(immunity)という言葉の語源は,"病気から免除されている"ということを意味するラテン語のimmunitasに由来する.この病気にかからないという意味には,生来病気にかからないということ(自然免疫または先天的免疫)と,一度病気にかかった後二度と同じ病気にかからないということ(獲得免疫または後天的免疫)の2つの意味がある.
 本来,免疫機能というのは,生体を防御するための働きである.しかし,これが過剰に応答すると過敏症(hypersensitivity)または病的応答(allergy)を示し,生体に障害をもたらす.これは,①異種抗原によって発病する異種免疫病,②同種抗原によって発病する同種免疫病,③自己抗原によって発病する自己免疫病に大別される.また,生来備わっているべき免疫機能が低下または欠損している病的状態を免疫不全症(immunodeficiency)と呼んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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