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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 II.アレルギー疾患 2.アレルギー疾患に共通の検査

1)皮膚テスト

著者: 早川哲夫1

所属機関: 1国立相模原病院リウマチ・アレルギー臨床研究部

ページ範囲:P.80 - P.81

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はじめに
 気管支喘息,アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患では,IgE抗体を介した即時型アレルギーが関与しており,IgE抗体の検出はアレルギー性疾患の診断・治療に不可欠である.IgE抗体は組織の肥満細胞に付着するという特徴があり,この特徴を利用して,皮膚組織に少量の抗原を投与し,即時型アレルギー反応の出現の有無によってIgE抗体を検出するのが皮膚テストの原理である.最近ではRAST法,ELISA法などによる血清診断が容易になり,普及しているが,皮膚テストはこれら血清診断法より感度がよく,簡便であり,安価であるなどの理由より,今でも広くアレルゲン(IgE抗体)の検出法として用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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