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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 II.アレルギー疾患 2.アレルギー疾患に共通の検査

5)総IgE,IgE抗体の測定

著者: 中川武正1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター

ページ範囲:P.89 - P.92

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はじめに
 気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患は,好塩基球・肥満細胞の表面上に結合したIgE抗体とアレルゲンとの反応を介して,細胞内から遊離される化学伝達物質の作用により惹起される.ゆえにその病態生理上,IgE抗体が重要な役割を果たすことは明らかであり,臨床検査でIgE抗体を測定することはアレルギー診断に直結するといっても過言ではない1).また,総IgEはおそらくはIgE抗体の集合体として把握すべきものと考えられ,その測定もまたアレルギー診断の助けとなる.本稿ではこれらの測定法とその意義に関して述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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