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特集 アレルギーと自己免疫 II.アレルギー疾患 2.アレルギー疾患に共通の検査
6)IgG(IgGサブクラス),IgM,IgA抗体の測定
著者: 灰田美知子1
所属機関: 1東京大学医学部物療内科
ページ範囲:P.93 - P.94
文献購入ページに移動 近年,各種アレルゲンに対する各クラスの特異的抗体がenzyme linked immunosorbent assay(ELISA)を用いることによって測定可能となり,各種アトピー性疾患でその測定の報告が見られるようになった.しかし,現在IgE抗体以外のIgG,IgA,IgM抗体についての臨床的役割については不明な点が多い.
例えばlgG抗体は,IgE抗体と同様に化学伝達物質を遊離するとの報告もあれば,また,逆に遮断抗体として作用するとの報告もみられる.確かにアトピー性疾患ではIgE抗体のみならず,IgG,IgG4,IgA抗体なども高値を示す傾向があり,今後,これらすべてを配慮することにより,臨床的に有用な情報が得られる可能性がある.
例えばlgG抗体は,IgE抗体と同様に化学伝達物質を遊離するとの報告もあれば,また,逆に遮断抗体として作用するとの報告もみられる.確かにアトピー性疾患ではIgE抗体のみならず,IgG,IgG4,IgA抗体なども高値を示す傾向があり,今後,これらすべてを配慮することにより,臨床的に有用な情報が得られる可能性がある.
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