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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 II.アレルギー疾患 3.アレルギー疾患と検査 5)呼吸器アレルギー

(2)過敏性肺(臓)炎

著者: 鈴木直仁1 大田健1

所属機関: 1東京大学医学部物療内科

ページ範囲:P.121 - P.124

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はじめに
 過敏性肺(臓)炎(hypersensitivity pneumonitis)は,有機粉塵の反復吸入によって感作され,免疫学的機序によって発症する間質性肺炎1)で,外因性アレルギー性胞隔炎(extrinsic allergic alveolitis)と呼ばれることもある.古くは農夫肺(farmer's lung),サトウキビ肺(bagasscosis)など職業病として報告され,その後鳥飼病(bird fancier's lung),空調病(air conditionerdisease)など職業に関係ない病態も知られるようになって,本症は稀な疾患ではないことが明らかになってきた2).また,原因物質も種々のものが知られるようになり,有機粉塵のみでなく,一部の無機低分子化合物(イソシアネートなど)も本症を惹起しうることが知られてきた.
 表21に,現在知られている主な過敏性肺臓炎の種類と推定原因物質3)を示す.わが国では,夏に好発し,しばしば家族内発生を示す夏型過敏性肺臓炎が最も多く,全症例の約3/4を占めていることが特徴である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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