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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 2)リンパ球

(4)in vitro抗体産生の検査

著者: 村上雅朗1 杉田昌彦1 熊谷俊一12 井村裕夫1

所属機関: 1京都大学医学部第2内科 2京都大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.161 - P.164

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はじめに
 正常な免疫応答において,抗原刺激を受けたB細胞は,T細胞や単球およびそれらから産生される種々のサイトカインによる調節を受け活性化,増殖,分化という3つのステップを経て,抗体産生を行うようになる.このB細胞固有の機能としての抗体産生をinvitroで検出する代表的な方法を表13に示した.B細胞の異常な活性化とそれに伴う自己抗体の産生は,全身性エリテマトーデス(SLE)をはじめとする全身性自己免疫性疾患の病態の中心をなすものである.
 本稿ではSLEを例にとり,PFC (plaque formingcell)法およびELISA法を用いたin vitro抗体産生機能検査によってB細胞の機能異常や自己抗体の産生機構がどのようにして明らかにされるかを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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