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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 5)自己抗体

(3)抗核抗体(蛍光抗体法による)

著者: 東條毅1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.187 - P.190

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■検査の目的
 臨床検査における抗核抗体とは,真核細胞の核内に含まれる多種類の抗原性物質に対する自己抗体群の総称である.抗核抗体は抗原特異性にしたがって多種類に分類され,それぞれの抗体名で呼ばれる.抗体陽性疾患の中心となるものは全身性エリテマトーデス(SLE)であるが,この他の膠原病各疾患でもその陽性率の高いことが知られてきた.
 核内にある抗原性物質には,生理的な溶液に不溶性のものもある,このため溶液内反応のみでは,患者血清中の抗核抗体群はその一部しか検出することができない.抗核抗体の第一次スクリーニング法としては,抗原性核物質に対する抗体のすべてを一括する検出法が適切である.この目的に合う検出法が,蛍光抗体間接法による抗核抗体検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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