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特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 5)自己抗体
(10)抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体
著者: 斉藤栄造1 吉本有希子1 岡田聰1
所属機関: 1東邦大学医学部第四内科
ページ範囲:P.203 - P.206
文献購入ページに移動多くの自己免疫疾患で疾患特異的な自己抗体が見いだされる.多発性筋炎(PM)でも,複数の疾患特異的自己抗体が知られている1).このなかで,抗Jo-1抗体を代表とする抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体は,出現頻度が最も高く,臨床的意義,病因的意義がよく検討された代表的な自己抗体である.
アミノアシルtRNA合成酵素は転移RNA (tRNA)にアミノ酸を付加する酵素で,蛋白合成の第一段階で重要な役割を担っている.アミノアシルtRNA合成酵素は複数存在し,個々の酵素は特定のアミノ酸を付加する.この過程で,アミノアシルtRNA合成酵素は活性化アミノ酸と複合体を形成し,次いで,tRNAと結合する.
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