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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 5)自己抗体

(10)抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体

著者: 斉藤栄造1 吉本有希子1 岡田聰1

所属機関: 1東邦大学医学部第四内科

ページ範囲:P.203 - P.206

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はじめに
 多くの自己免疫疾患で疾患特異的な自己抗体が見いだされる.多発性筋炎(PM)でも,複数の疾患特異的自己抗体が知られている1).このなかで,抗Jo-1抗体を代表とする抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体は,出現頻度が最も高く,臨床的意義,病因的意義がよく検討された代表的な自己抗体である.
 アミノアシルtRNA合成酵素は転移RNA (tRNA)にアミノ酸を付加する酵素で,蛋白合成の第一段階で重要な役割を担っている.アミノアシルtRNA合成酵素は複数存在し,個々の酵素は特定のアミノ酸を付加する.この過程で,アミノアシルtRNA合成酵素は活性化アミノ酸と複合体を形成し,次いで,tRNAと結合する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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