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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 5)自己抗体

(27)抗アセチルコリンレセプター抗体

著者: 太田光煕1 太田潔江1

所属機関: 1国立療養所宇多野病院臨床研究部

ページ範囲:P.245 - P.247

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はじめに
 重症筋無力症(myasthenia gravis;MG)は,神経筋接合部の異常に基づく疾患で,臨床的に外眼筋,構音筋,四肢筋などの易疲労性,筋力低下を特徴とし,これらの症状は抗コリンエステラーゼ剤による一過性の症状改善をみるという臨床所見を示す.その病型は,外眼筋のみに障害のみられる最も軽症な眼筋型から,きわめて強い四肢脱力や球症状を呈する全身型重症例まで多様である.
 本症は高率に胸腺異常が認められることから,自己免疫疾患として把えられてきた.また,本症に抗アセチルコリンレセプター抗体(抗AChR抗体)が特異的に検出されることが明らかにされて以来1,2),抗AChR抗体の測定は本症の診断や,治療成績の評価に有用な指標となっている3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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