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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

特集 アレルギーと自己免疫

III.自己免疫疾患 2.自己免疫疾患の検査 5)自己抗体

(29)抗T3,T4抗体

著者: 高田薫1 網野信行1

所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学教室

ページ範囲:P.249 - P.251

文献概要

はじめに
 甲状腺ホルモン,トリヨードサイロニン(triiodothyronine;T3)およびサイロキシン(thyroxine;T4)は大部分がサイロキシン結合グロブリン(thyroxinebinding globulin;TBG),プレアルブミンおよびアルブミンと結合して存在し,ごく一部の遊離型T3,T4(fT3,fT4)が生理的作用を発揮している.しかし,1956年に甲状腺疾患のある患者のなかで,これらの蛋白のほかにT3,T4が免疫グロブリン,すなわち特異自己抗体と結合している症例が見いだされ1),以後,多数例が報告されている.以下に抗T3,T4抗体の特徴,測定法および臨床像について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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