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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

文献概要

特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 3.自己免疫疾患と検査

6)Sjögren症候群

著者: 市川幸延1

所属機関: 1東海大学医学部第4内科

ページ範囲:P.281 - P.283

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■概 念
 Sjögren症候群(Sjögren's syndrome)は外分泌腺(主として涙腺と唾液腺)の単核球浸潤を伴う慢性炎症により,腺の破壊,分泌能低下をきたし,眼と口腔の乾燥症状を主徴とする疾患である.しかし,Sjögren症候群の患者には,乾燥症状のほかにも腺外症状や種々の自己抗体産生がしばしば認められる.さらに,本症には他の膠原病や自己免疫疾患を高率に合併することも特徴である.膠原病を合併しない症例(原発性Sjögren症候群)に対して,膠原病合併例を続発性Sjögren症候群と呼んでいる.本症の病因は不明であるが,前述の特徴から自己免疫疾患であろうと考えられている.
 Sjögren症候群の90%以上は女性に発症し,乾燥症状が発現するのは40~50歳頃をピークとする.頻度は慢性関節リウマチよりやや少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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