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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻12号

1991年11月発行

特集 アレルギーと自己免疫

III.自己免疫疾患 3.自己免疫疾患と検査

13)Basedow病

著者: 紫芝良昌1

所属機関: 1虎の門病院内分泌代謝科

ページ範囲:P.301 - P.304

文献概要

はじめに
 Basedow病(=Graves病,欧米ではこのほうがよく使われる)は,自己免疫疾患のうち臓器特異的自己免疫疾患と呼ばれるものの一つで,主として甲状腺,時には眼窩後組織(外眼筋を含む)や皮膚,皮下組織が自己免疫異常に巻き込まれ,その結果として甲状腺においては甲状腺の腫大と甲状腺機能亢進症,眼においては眼球突出症,皮膚では限局性粘液水腫という病変を起こしうる病態と定義することができる.これらの病変は詳細な臨床的観察によって把握することができるものであり,まず臨床所見として,理学的所見として把握することが必要なものである.そのうえで,検査を行って異常の存在を確認し診断していくわけであるが,検査は論理的に無駄のないように組み立てられなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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