文献詳細
文献概要
特集 アレルギーと自己免疫 III.自己免疫疾患 3.自己免疫疾患と検査
19)天疱瘡・類天疱瘡
著者: 矢尾板英夫1
所属機関: 1自治医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.317 - P.319
文献購入ページに移動天疱瘡
■概念
天疱瘡(pemphigus)とは,皮膚ないし可視粘膜に反復性,難治性,弛緩性水疱が多発する自己免疫性疾患である(図104).通常30~60歳代に好発し,病理組織学的には表皮細胞の棘融解(acantholysis)を特徴とする.免疫組織学的には患者皮膚表皮細胞間(原形質膜表面)に免疫グロブリン(特にIgG)の沈着を見,患者血清中には抗表皮細胞間抗体(天疱瘡抗体)を検出できる1).
■概念
天疱瘡(pemphigus)とは,皮膚ないし可視粘膜に反復性,難治性,弛緩性水疱が多発する自己免疫性疾患である(図104).通常30~60歳代に好発し,病理組織学的には表皮細胞の棘融解(acantholysis)を特徴とする.免疫組織学的には患者皮膚表皮細胞間(原形質膜表面)に免疫グロブリン(特にIgG)の沈着を見,患者血清中には抗表皮細胞間抗体(天疱瘡抗体)を検出できる1).
掲載誌情報