文献詳細
特集 アレルギーと自己免疫
IV.免疫組織学的検査法
文献概要
はじめに
細胞や組織内における抗原の局在を形態的に証明する方法として,免疫組織化学がある.免疫組織化学は,1940年代の後半にCoonsにより蛍光抗体法が発案されたのに始まり,1960年代にはNakaneらにより酵素抗体法が開発された.これらの方法は,いずれも抗原抗体反応という特異反応を基盤とし,抗原と結合した抗体の局在を蛍光の励起または酵素組織化学的に認識する方法である.本稿では,蛍光抗体法については簡単に原理について述べ,酵素抗体法の手技と基礎的な技術を中心に,本技法のノウハウの一端を述べてみたい1~9).
細胞や組織内における抗原の局在を形態的に証明する方法として,免疫組織化学がある.免疫組織化学は,1940年代の後半にCoonsにより蛍光抗体法が発案されたのに始まり,1960年代にはNakaneらにより酵素抗体法が開発された.これらの方法は,いずれも抗原抗体反応という特異反応を基盤とし,抗原と結合した抗体の局在を蛍光の励起または酵素組織化学的に認識する方法である.本稿では,蛍光抗体法については簡単に原理について述べ,酵素抗体法の手技と基礎的な技術を中心に,本技法のノウハウの一端を述べてみたい1~9).
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